世界が認めた台湾のウイスキーKAVALAN(カバラン)の紹介

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カバラン(LAVALAN)は台湾北東部にある宜蘭(ギラン)で蒸留されているウイスキーです。

「えっ台湾?」と思われる方も多いと思います。私もその一人でした。

2010年にスコットランドでブラインドテイスティング(名前を伏せて味見をする)イベントが開催されました。

そのイベントであらゆる賞を総なめにしたのが無名だったカバランでした。

それからカバランを一気に注目を集め今や5大ウイスキーの1つにも君臨する蒸留所となりました。

TWCSでも上位にいる常連ウイスキーとなっています。

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ウイスキー作りには不利な環境

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ウイスキー作りは歴史的に寒い地域で行われてきたため、熟成には寒さが必要だと考えられており台湾のように温暖な気候はウイスキー作りに適していないとされていました。

そこでカバランはウイスキー界のパイオニアであるジム・スワンを頼り、温暖な気候でもウイスキーを作る手段をお互いに考案し学ぶことにしました。

そこで出てきた答えはこちら。

  • 温暖な気候で短気熟成する
  • 小さな樽を利用してより個性の強いウイスキーを作る

温暖な気候では熟成は急速に進むことを発見し、カバランはその優位性を活かして短気熟成でもまるで10年以上熟成させたような芳醇でまろやかな味わいのあるウイスキーを作ることに成功しました。

しかし、これにはデメリットもあり、ウイスキーは熟成の過程で自然に蒸発していくエンジェルズ シェア(天使の分け前)が年間3%〜5%ほど自然に失われてゆきます。

KAVALANのような温暖な気候ではエンジェルズシェアが15%〜20%にもなる事や、最適なタイミングを逃すと逆に個性が強くなりすぎるデメリットがありました。

そこでKAVALANはコンピュータと職人で最適な熟成期間を見極めているようです。

その味は圧倒的にトロピカル

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カバランを飲めば誰もが「トロピカル」という表現を使うでしょう。

ウイスキーは熟成に風土が含まれると言われますが、これほど風土を体現したウイスキーはないのではないでしょうか。

トロピカルの後には、バーボン樽特有のバニラ、はちみつなどのフローラルさも感じることができます。

台湾産のウイスキーと言わなければ「スコットランドのスペイサイドのウイスキーですね」と間違うほどです。

カバランの種類

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カバランには主に4つのシリーズがあります。

  • ディスティラリーセレクトシリーズ(4500円)
    • リフィル樽
  • コンサートマスターシリーズ(9500円)
    • ポート樽フィニッシュ、シェリー樽フィニッシュ
  • カバランシリーズ(1.1万〜1.7万)
    • バーボン樽原酒、オロロソシェリー樽原酒
  • ソリストシリーズ(1.9万〜)
    • シングルカスク、カスクストレングス

ディスティラリーセレクトシリーズ

カバランはやや高価格帯のシリーズが多かったのですが、ディスティラリーセレクトシリーズのリリースから手にしやすくなりました。

リフィル樽は既に樽の個性が出てしまっているので、味付けとしての効果は薄いとされていましたがカバランの温暖な気候での短期熟成でリフィル樽でもカバランの味わいは失われる事無く味わい深いウイスキーとなっています。

No1は濃厚なフルーティが前面にでており、バニラ、チョコと広がります。ウイスキーが苦手な女性にもおすすめな1本です。

No2はNo1と比べてフルーティはやや抑えめながらもしっかり感じることができ、ウッディ(木)、ややスパイシー、スモーキーな味わいが広がります。

コンサートマスターシリーズ

コンサートマスターシリーズは最終熟成のみポート樽かシェリー樽を利用しています。

ポートフィニッシュはやや酸味のある果実、バニラ、ややオイリーで最後にフルーティなコクを感じることができます。

シェリーフィニッシュはバニラ、タフィー、キャラメル、など複雑な味わいが続き、最後にフルーティを感じることができます。

まとめ

KAVALANはもうすでに世界を代表するウイスキーと言っても過言ではありません。

台湾とほど近い沖縄や石垣島でも似たような温暖な環境なので是非、ウイスキー作りに挑戦していただきたいなと思いました。

実は、コロナ前に宜蘭にカバランの蒸留所を見学に行く計画を立てた事があるのですが、それはもう観光客としては秘境の秘境で車がないととてもじゃないですが行けないところで諦めました。

東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWCS)で選ばれたウイスキーを厳選して紹介

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世界ではウイスキーに関するコンペティションが盛んに行われていますが、日本では2019年から開催されている東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWCS)が最も規模の大きいウイスキーコンペティションでしょう。

tokyowhiskyspiritscompetition.jp

何をするのか?

バーテンダー、メーカ、ウイスキーコニサー資格保有者、ジャーナリストなど有識者150名がブラインドテイスティング(ボトル名をわからない状態で味見をすること)を行い、最高金賞、金賞、銀賞、銅賞に分けられます。

ウイスキーの対象は、国内外問わず日本に流通しているウイスキー全てとなります。

受賞ウイスキーの紹介

最高金賞は珍しく、高価なウイスキーが並んでいるのでウイスキーフリークスでは金賞のウイスキーを詳しく紹介したいと思います。

金賞

ボウモア 18年

ボウモアはアイラ島最古の蒸留所とされており、オロロソシェリー樽熟成するのが特徴で、しっかりピートを感じる事ができ、シェリー樽特有のレーズンやドライフルーツのコクも味わえます。 その中でも18年はさらにシェリー樽熟成を重ねる事で、芳醇な甘さとピートのバランスの良いウイスキーです。

18年熟成なのでやや高いですが、1万円以下で入手できます。

グレングラント 18年

グレングラントはスペイサイドのローゼスにある蒸留所でノンピート大麦を使っており、スムースでモルト感の甘さが広がり癖のないウイスキーとなっています。

18年はさらにバーボン樽で熟成を深めているようで、さらにモルト感をしっかり感じ、バニラも強くなっているのではないかと思います。

ブルックラディが好きな方はグレングラントも好きな味わいだと思います。

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グレンスコシア ダブルカスク

グレンスコシアはアイラ島からほど近いスコットランド本土にある、キャンベルタウにある蒸留所です。

キャンベルタウンは蒸留所が激減しており、スプリングバンクも最近は入手できないのでグレンスコシアが受賞したのは個人的には嬉しく思います。

グレンスコシア ダブルカスクはバーボンの新樽と、ペドロヒメネスのシェリー樽でフィニッシュしたウイスキーで、新樽由来のスパイシーさとシェリー樽の芳醇な甘さが特徴です。

5000円以下でシェリー樽熟成を手に入れることができるので、シェリー樽好きにはおすすめの一本です。

グレンアラヒー 15年

グレンアラヒーは最近人気のウイスキーで元々グレンアラヒー蒸留所はブレンド用のウイスキーを提供していましたが、現在はグレンアラヒーとしてオリジナルのウイスキーも出しています。

シェリー樽特有の渋さやタンニンのネガティブな部分が殆どなく、シェリー樽熟成されたシリーズの人気が高くどのシリーズも人気が高くなっています。

グレンファークラス 12年 カスクストレングス バッチ3

グレンファークラスは1万円以下でシェリー樽熟成のウイスキーという事もあり人気が高く、TWCSでも金賞を受賞しています。

受賞したグレンファークラスは12年のカスクストレングス バッチ3となっていますが、グレンファークラス 12年でも近い味わいでしょう。

またグレンファークラスはミニボトルが販売されているので、飲み比べしてみると楽しいですよ。

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グレンフィディック 21年

シングルモルト入門としておすすめのグレンフィディックの21年熟成が金賞を受賞しています。

グレンフィディック21年はシェリー樽熟成の原酒とアメリカンオーク樽の原酒をバッティングさせた後にカリビアンラム樽でフィニッシュさせており、これを聞いただけでドッシリした甘さ、芳醇、柑橘系が容易に想像できてしまいます。

これほど複雑な樽構成と超熟成となると強気な価格帯になってしまうので、バーなどで飲んでみたい一品ですね。

ロッホローモンド 12年

ロッホローモンドも最近人気が出てきたウイスキーでノンエイジのクラシックが3000円台で手に入りやすく、スモーキーさとフルーティのバランスの取れた味わいになっています。

12年はノンピートとミディアムピートの2種の原酒を、リフィルカスク、リチャーカスク、バーボンカスクの3種の樽で熟成し、ヴァッティングした味わい深い12年熟成。

となっており、リフィルの部分はおそらくシェリー系の樽だと思いますが、全体的に甘めの樽を使っていっているようなのでライトなピート、はちみつやトフィーな甘さが感じられるのではないかと思います。

ロイヤルロッホナガー 12年

ロイヤルロッホナガーは筆者が最も好きなウイスキーな1つなので金賞を受賞が非常に嬉しいです!

ロイヤルロッホナガーはバルモラル城の近くにあり、ビクトリア女王などを蒸留所に招待したことからロイヤルの名を持つようになったとされています。

ロイヤルロッホナガーはジョニーウォーカーブルーラベルのキーモルトにもなっており、価格帯も3000円台後半から購入する事ができます。

味わいははちみつやトフィーなどの熟した甘さ、余韻はややスパイシーながらもドライフルーツのような甘さが広がり、フルボディなウイスキーです。

ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年

ジョニーウォーカーは様々なシリーズがありますが、グリーンラベルはブレンデッドシングルモルトシングルモルトのみをブレンデッドされたシリーズになっています。

ブレンド内容はタリスカー、リンクウッド、クラガンモア、カリラなどアイラ系で最低15年熟成のブレンドとなり、スモーキーですがアードベッグのようなヨード感は殆どなくコクもしっかりあるので、筆者も愛飲している1本です。

最高金賞

ちなみに、最高金賞はこのような受賞となっておりなんと5つもジャパニーズウイスキーが入っていました。

またカラバンも受賞しておりアジア圏のウイスキーが広まっている事に嬉しく思います。

  • アラン 1997 11年 シェリーカスク 河内屋酒販限定
  • イチローズモルト 秩父 モルトドリームカスク DANDYLION BAR限定
  • イチローズモルト 秩父 ザ・ファースト テン
  • 駒ヶ岳 2014 6年 シングルカスク No.1834
  • サントリーシングルモルトウイスキー山崎 18年
  • マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク クジャクチョウ
  • ライターズティアーズ ジャパニーズカスクフィニッシュ
  • ケンズチョイス アメリカンドリームバレル インディペンデンス 13年
  • カバラン 10周年アニバーサリー アースシルバーワインカスク
  • カバラン 10周年アニバーサリー スカイゴールドワインカスク
  • カバラン ソリスト アモンティリャードシェリー
  • キングカー40周年アニバーサリー ワインカスク

ライトなスモーキーを感じるアードモア レガシー(THE ARDMORE LEGACY)の紹介

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アードモアはアードモア蒸留所で作られるウイスキーで、元はブレンデッドウイスキーのティチャーズのキーモルトの蒸留所として作られました。

アードモアの種類

アードモアは主に、レガシー、トラディション、ポートウッドフィニッシュの3種類がリリースされていますが、日本に流通しているのはレガシーとポートウッドフィニッシュが殆どになります。

レガシー

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アードモアレガシーがスタンダーなシリーズとなり、シングルモルトウイスキーでピーテッドモルトとノンピーテッドモルトを配合されバランスのよいスモーキーさが特徴のウイスキーです。

ボウモアやアードベッグとは違い、ライトでヨード感が無いピートで価格も3000円以下なためウイスキー初心者にもおすすめできる1本です。

飲み方はハイボールかロックがおすすめで、ハイボールにするとスモーキーさが強く前面にでてきますが、くさすぎずライトな味わいです。

ポートウッドフィニッシュ

バーボン樽とポート樽で熟成させたものがポートウッドフィニッシュのようです。

ポート樽はフィニッシュのみに利用しているようなので、ポート樽特有のベリーのような酸味のある甘さはやや控えめだとは思いますが、バーボン樽で熟成されているので、はちみつのような甘さ、青りんご、ベリー、スモーキーと広がるのではないかと思います。

ノンピートに近いですがAMAHAGAN レッドワインウッドフィニッシュと近い味わいだと思います。

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テイスティングノート(アードモアレガシー)

  • オススメの飲み方:ハイボール、ロック
  • 価格帯:3000円〜3600円
  • 容量:700ml
  • 種類:スコッチ シングルモルトウイスキー
  • 地域:ハイランド
  • 度数:40度
  • ボトリング:オフィシャル
  • 蒸留所:アードモア蒸留所
  • 甘み:★★☆☆☆
  • ピート(スモーキー)★★★★☆ 
  • ボディ:★★☆☆☆ 
  • バランス:★★★☆☆

テロワールを追求したウイスキーブルックラディ

f:id:thewhiskyfreaks:20211203104150j:plain テロワール(Terroir)という言葉をご存知でしょうか?

テロワールは主にワインで使われる言葉で土壌、気候、標高、など自然環境要因を意味しています。

同じぶどうの種類でも土壌によって異なる味のワインができあがり、その違いを個性として良いものとして捉えています。

広義の意味ではその土地で採れたぶどうでワインを作る事も含まれています。

ウイスキーは大麦や穀物を原料としていますが、スコットランドの法律において蒸留さえ国内ですれば「スコッチウイスキー」と名乗ることができます。

そのため原料は海外から輸入された大麦や穀物を利用するもでき、純国産であるウイスキーは殆どありません。

日本も例外ではなく海外から原料を輸入しており国内で蒸留している蒸留所もあります。

日本では近年それらの概念をより厳しく定義する動きがあります。

ブルックラディはテロワールに挑戦したウイスキー

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ブルックラディの蒸留所はアイラ島にあり1881年に始めて操業が開始されたものの1933年に一度閉鎖され、個人投資家により2001年に操業を再開しました。

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アイラ島と言えば、ボウモア、ラフロイグ、アードベッグなど有名な蒸留所が軒を並べており、ブルックラディの蒸留責任者として15歳からボウモアで働いていたジム・マキューアンが担当しています。

ブルックラディはテロワールを追求し、原料である大麦(モルト)、水、製造方法全てをアイラ島100%で完結することを目標としています。

実はアイラ島は大麦の生産には向いていないとされており、アイラ島の大麦を生産している農家は数軒でそれを利用しているのはキルホーマンのみで、それも100%アイラ島の大麦ではありません。

そのため、ブルックラディは地元農家と協力しウイスキーに利用する大麦の生産から始めることになります。

蒸留所が大麦から作ることは異例であり、ブルックラディのテロワールへの熱意が伺えます。

ブルックラディの考えるテロワールは4つに分けられます。

1.大麦の生産と種類

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ブルックラディはアイラ島で大麦(モルト)を生産するだけでなく、どの種類のモルトがウイスキーに適しているのか調べることから着手しました。

モルトには古代米を含めスコットランドの伝統的なモルトの歴史調査、最適な気候や土壌にまで及び、そしてそれぞれのモルトに対してウイスキーを作りを行い研究しました。

そして、その中から厳選されたモルトのみを使いブルックラディのウイスキーは生産されています。

2.熟成年数の常識を変える

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ウイスキーは熟成年数が高くなるほど「良いウイスキー」であるという一般的な概念があります。

しかしウイスキーの品質や美味しさは熟成年数だけで評価できず、若いウイスキーには新鮮なモルトとライトな甘さを感じやすく、熟成年数が高いウイスキーは樽の個性が強くなります。

ブルックラディはそれぞれの熟成年数の良さを最大限に取り入れるため、若いウイスキーも利用します。 これは簡単な事ではなくスコッチの法規制では一番若いウイスキーの年数表記をする必要があります。

これは年数表記の無いウイスキーは安いという既成概念を乗り越えなくてならずブルックラディにとっては不都合な真実でしたが、テノワールを尊重した美味しいウイスキーを作る事に一貫してると言えます。

3.樽を厳選

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ウイスキーの味付けとして重要な要素である樽は密造酒の時代からオーク樽が利用されていました。

オーク樽を使うことはスコッチでは法律上必須な条件となっています。

ブルックラディでは主にアメリカ産のバーボン樽を利用しシリーズ毎に樽を厳選しています。 アメリカ産のバーボン樽といっても品質は様々で、入荷した樽をブルックラディに合うように一度解体したり、再度トースティング(焼付)を行っています。

樽の厳選や再構築は決して珍しいことではないのですが、ブルックラディの特徴は生産されたボトル毎にどの樽を使っているのか公開している事にあります。

シリーズごとに樽が異なり、樽のレシピはブルックラディのボトルにシリアルが記載されておりWebページで入力するとレシピを見ることができます。

ここにもブルックラディが誠実にウイスキー作り向き合った姿勢が伺えます。

www.bruichladdich.com

4.ありのままを表現するのがブルックラディ

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大麦の生産や種類のこだわりだけでなく、手作業、無濾過(ノンチルフィルタード)、無着色、加水もアイラ島の水を利用しテロワールを表現しています。

ブルックラディは一度操業を停止しましたが、同時の機材を今も使い続けており作業は殆ど自動化されていません。

熟成されたウイスキーにはオリ(浮遊物や沈殿物)が多くなりますが、その中には旨味も含まれており濾過する事でオリと同時に旨味も失われることが無いように無濾過で生産しています。

ブルックラディで作られるウイスキー

さて、ブルックラディの精神はここまでにしてブルックラディのウイスキーを紹介しましょう。

ブルックラディ蒸留所では3つのウイスキーと1つのジンが作られています。

ブルックラディ

クラシックラディ

クラシックラディには決まったレシピはなく、その都度利用するモルト、樽の個性を感じる事に重きを置いています。 購入したクラシックラディのレシピはシリアルを入力するとレシピを知ることができます。

www.bruichladdich.com

ノンピートでモルトの新鮮さを感じ、フローラルで優しい味わいです。

アイラバーレイ 2011

アイラバーレイはアイラ島の6つ農場で栽培されたモルトを利用しています。 ノンピートでフローラル、フルーティ、モルトをしっかり感じ、後味はほのかにバニラの香りが続きます。

アイラバーレイ 2012

アイラバーレイはアイラ島の8つ農場で栽培されたモルトを利用しています。

ベアバーレイ 2011

モルトの中でも収穫量の少ない伝統的なベアバーレイを利用しています。ベアバーレイは収穫されておらず、ブルックラディが復活させたモルトです。 2011はアイラ島のモルト6種類を使っています。 ベアバーレイはモルト特有な優しい甘さ、はちみつのような香りが優しく広がります。

ポートシャーロット 10年

ポートシャーロットはブルックラディの精神を引き継ぎ作られています。 味わいはブルックラディと打って変わり、しっかりピートを感じ、潮味、はちみつのような甘さ、コクがあります。

ポートシャーロット アイラバーレイ

アイラバーレイはポートシャーロット 10年よりもさらに、ピートを強く感じ、潮味、フローラル、柑橘系のフルーツが広がります。はちみつのような甘さや、コクはほとんど感じませんでした。

オクトモア 12.1

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オクトモアは最強のピートウイスキーと言われており、ピートの強さを示すPPMがなんとアードベッグの倍以上である100以上になります。

味わいは非常に強いピート、潮味、モルト、ケーキ、柑橘系などピーティな中に非常に複雑な味わいがあります。最強のピートを試したい方は是非飲んでみてください。

まとめ

ブルックラディの蒸留所ではボタニストという日本でも人気の高いジンも作られています。 非常にフローラルでジンが苦手な方もソーダ割りなどで美味しくいただけると思います。

ザ・ボタニスト [ ジン 700ml ]

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ブルックラディに限らずウイスキーには密造酒の時代から地域固有の特性に合わせて作られています。

その中でもアイルランドを愛し、徹底した100%アイルランドを追求し続けている蒸留所はほとんどありません。

このような歴史的背景や操業方法などを知るのもウイスキーの楽しみの1つですね。

見逃すな!ブラックフライデーのおすすめウイスキー!

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Amazonのブラックフライデーが終盤になりつつありますが、皆さんもうウイスキーは購入しましたか?

買い忘れのないようにおすすめのウイスキーをご紹介します!

アンノック12年

アンノックはマイナーなウイスキーですが、マッカランよりも旨いと言われるマニアの中ではファンが多いウイスキーです。 アンノックはノックデュー蒸留所で作られており一度1983年に閉鎖され、1989年に再開されました。 蒸留所の名前がボトル名になることが多いのですが、ノッカンドゥ(シングルモルト)との混合を避けるためにアンノックとしました。

  • 味わい:薄い蜂蜜のような飲みやすくほのかに甘い、全体的にライト
  • 生産国:スコッチ
  • ウイスキーの種類:シングルモルト

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ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年

著名な4つのモルト「タリスカー」、「リンクウッド」、「クラガンモア」、「カリラ」をキーモルトとし、15年以上熟成されたモルト原酒のみでつくられたブレンデッドスコッチウイスキーです。 白州のような優しい草の香りのあとに、ウッディを感じることができます。ピートは殆ど感じられませんが、樽特有のウッディ感をしっかり感じることができるので、アイラ系とは違う味わいが特徴です。

  • 味わい:爽やかな草のような香り、ウッディ
  • 生産国:スコッチ
  • ウイスキーの種類:ブレンデッドモルト

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ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ シングルモルト

グレンリベットの中でもノンエイジ(年数表記がない)モデルとなり、ファーストフィルのオーク樽も利用しているのが特徴です。 ファーストフィルは癖の強いウイスキーができやすいのですが、樽を厳選する事でウイスキーそのものが持っている味わいを残しています。

スタンダードな12年と比べるとわずかにスパイシー感はありますが、青りんごや水飴のような甘さが広がりウイスキー初心者にもおすすめの一本でしょう。

  • 味わい:ピリッとした風味のあるオレンジ、西洋ナシ、 トフィーアップル
  • 生産国:スコッチ
  • ウイスキーの種類:シングルモルト

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グレングラント 10年

グレングラントはハイランドのスペイサイドを代表する蒸留所であり、フルーティで癖のないライトな味わいが特徴です。 味わいはライトですが水割りやハイボールでもしっかりテイストを感じることができるため、ウイスキーが苦手な方にもおすすめできる一本です。

  • 味わい:柑橘系のフルーティさ、ほのかなはちみつのような甘さが広がる
  • 生産国:スコッチ
  • ウイスキーの種類:シングルモルト

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デュワーズ15年

デュワーズはCMで一躍有名となったウイスキーでしょう。 15年以上熟成させたシングルモルトとグレーンウイスキーをブレンドし、甘くリッチな味わいが特徴です。 特にハイボールにするとリッチな味わいから華やかなマンゴーやバナナなどの優しいフルーティさが溢れ出します。

  • 味わい:リッチでフルーティ、マンゴー、熟したバナナのような香りが広がる、まろやかで飲みやすい
  • 生産国:スコッチ
  • ウイスキーの種類:ブレンデッド

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デュワーズ18年

15年と違いこちらはグレーンウイスキーを使っていないシングルモルトのブレンデッドになります。 味わいはフルーティから打って変わり、バニラやハニー、熟した柑橘系のフルーツを感じることができ、シェリー樽にも負けないしっかりとした甘さが特徴でしょう。

水割りやロックがおすすめです。

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  • 味わい:バニラ、ハニー、熟した柑橘系のフルーツ
  • 生産国:スコッチ
  • ウイスキーの種類:ブレンデッドモルト

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オールド・プルトニー12年

オールドプルトニーはハイランドの中でも北部で港町に蒸留所があります。 そのため全てのオールドプルトニーでわずかな潮味が感じられますが、全体的にフルーティさがあるので非常に複雑な味わいが特徴です。

Amazon.co.jp: シングルモルト オールド・プルトニー12年 [ ウイスキー イギリス 700ml ] : 食品・飲料・お酒

  • 味わい:柑橘系のフルーツ、キャラメルのようなややねっとりした甘さが広がり、最後に潮味を感じる
  • 生産国:スコッチ
  • ウイスキーの種類:シングルモルト

トマーティン 12年

トマーティンはハイランドのトマーティン村で作られるウイスキーでウイスキーの理想郷のためにできた村と言われており、「ネズの木の茂る丘」という意味になります。 小さな村ですが豊富にピートがあり、スコッチの伝統であるピートで大麦を乾燥させています。

シェリー樽を利用しており、モルトの甘さ、ピート、シェリーのまろやかさが特徴なウイスキーです。

  • 味わい:モルトの甘さの中に、ほどよいピートを感じる。シェリーの甘さが長く続く。
  • 生産国:スコッチ
  • ウイスキーの種類:シングルモルト

Amazon.co.jp: トマーティン 12年 [ ウイスキー イギリス 700ml ] : 食品・飲料・お酒

プレゼントしたいシェリー樽熟成のウイスキーおすすめ8選

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ウイスキーが好きな恋人にプレゼントしたいけど、普段ウイスキーは飲まないのでわからない事が多くありませんか?

今回はプレゼントにも最適なウイスキーをご紹介したいと思います。

シェリー樽熟成

ここではウイスキーを普段飲まない方向けに説明しているので、よくご存じの方は飛ばし読みしてください。

ウイスキーは木製の樽で数年間熟成されますが、利用する樽が味付けとして非常に重要な要素となります。

シェリー樽で熟成されたウイスキーはドライフルーツ、ビターチョコ、レーズンのような味わいで芳醇でリッチな印象でウイスキー愛好家には親しまれてきました。

なぜプレゼントに最適なのか

シェリー樽は一時的でもシェリーを樽に入れて風味を付けるため樽自体の製造に時間がかかる事や、シェリー樽自体の製造が減少してきているためシェリー樽熟成のウイスキーも同時に少なくなってきています。

そのため、シェリー樽で熟成されたウイスキーは高価になりやすい傾向にあります。 結果的にシェリー樽熟成されたウイスキーを普段飲む機会はそれほどない事が多いためプレゼントすると喜ばれることが多いのです。

プレゼントにおすすめなシェリー樽熟成のウイスキー

グレンファークラス 12年,15年

グレンファークラス 12年はシェリー樽熟成のウイスキーとしては1000mlで3000円後半から4000円前半で購入できる事が多く、コストパフォーマンスの高いシェリー樽ウイスキーとして知られています。

グレンファークラス 12年はドッシリとしたシェリー感は控えめで、フルーティさの中にシェリー樽のスパイシー感を感じることができハイランドウイスキーの特徴があるウイスキーでしょう。

グレンファークラス 15年は12年よりもはっきりとしてシェリー感を感じることができ、ドライフルーツのような凝縮したリッチな甘さも感じられます。 15年と12年の価格差は大きくないので、できれば15年を選びたいところです。

グレンフィディック 15年,18年

グレンフィディックは12年がスタンダードなモデルでウイスキーの入門として知られています。 癖の少ないフルーティな香りが特徴でジャパニーズウイスキーの白州と似た味わいがあり、白州よりもはっきりとした草原のような香りを感じられるためウイスキー初心者にもおすすめです。

15年はバーボン樽、ホワイトオーク樽、シェリー樽の3つで熟成されており、りんごやちみつのような甘さからシェリー樽特有のドライフルーツのような甘さを感じる事ができます。

18年はどっしりとシェリー感を感じ取る事ができるオロロソシェリー樽を利用しており、リンゴを熟成させたようなしっかりした甘さを感じることができます。 またボトルも大柄で味と見た目両方で高級感を感じ取れるウイスキーです。

エドラダワー 10年

エドラダワーはスコットランドにある最小の蒸留所で生産量も少ないのですが、価格帯は抑えめで入手しやすいウイスキーでしょう。

エドラダワーは多くの種類があるのですが、非常に香りが高くウイスキーの香水と言われることもあります。 味わいはねっとりした甘さと、ナッツなどのほのかな樽感を感じ取ることができます。

シェリー感は控えめで、余韻もライトですがアルコール感が苦手な方や1本のウイスキーを長く飲み続けたい方には食事にも合わせやすいのでおすすめのウイスキーです。

マッカラン 12年

言わずと知れたマッカランはスコッチの中でもシェリー樽熟成の歴史が古く、シェリー樽を利用したウイスキーの種類が大部分を占めています。 マッカラン 12年にはシングルカスク、ダブルカスク、トリプルカスク、レアカスクの4種類があり、中でもシングルカスクはシンプルながらもしっかりとしたシェリー感を感じることができます。 マッカランのシェリー樽熟成は洗練されており、シェリー樽特有のスパイシー感や渋さなどが殆どありません。 カスク=樽という意味ですが、ダブルカスク、トリプルカスクとそれぞれの樽で熟成させたウイスキーをバッティング(混ぜる事)させる事で複雑な味わいを表現しています。

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グレンアラヒー 15年

グレンアラヒーはややマイナーなウイスキーでしたが近年、注目されており知る人ぞ知るウイスキーの1つとなっています。 グレンアラヒー15年はシェリー樽だけを利用しており、ノンチルフィルタリング(無濾過)、ノンカラーリング(着色料不使用)とウイスキーの強いこだわりが感じられる一本です。

味わいは、ドライフルーツを凝縮したような甘さ、バターのようなコク、柑橘系のフルーティさをしっかり感じることができます。 その強さはハイボールにしても香りが高く続き、ロックにするとさらに甘さが増し、どのような飲み方にも合うでしょう。

アラン シェリーカスク

アランも近年注目されているウイスキーの1つで、個人が樽買いができる珍しい蒸留所でもありアランを独自に熟成させるウイスキー愛好家もいます。 通常ウイスキーは樽の個性を打ち消すために、いくつかの樽を混ぜることで味を安定化させますが、アランは基本的に混ぜることはせずに樽の個性をそのままに提供しています。 そのため個性が強く、アルコール度数が高いのが特徴です。

味わいは、熟したいちじくのような果実感を感じ、チョコや柑橘系のフルーティな余韻が長く続きます。

グレンドロナック 12年,18年

グレンドロナックは2種類のシェリー樽で熟成されており、シェリー樽の中でも非常に強い甘さを感じるペドロヒメネスが使われており特に12年はシェリー樽に挑戦してみたい方にはおすすめのウイスキーです。 18年はオロロソシェリー樽100%で熟成された贅沢なウイスキーでプレゼントには最適です。ドッシリとした芳醇な甘さが広がり女性にも楽しめるウイスキーでしょう。

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まとめ

今回はシェリー樽熟成のウイスキーを紹介しました。 シェリー樽熟成のウイスキーはケーキやデザートに合わせやすいので、プレゼントとケーキを一緒にいただくのも最高でしょう。

【非常識なアイリッシュウイスキー】トロピカル感溢れるBUSKER(バスカー)の紹介

f:id:thewhiskyfreaks:20211126193949j:plain アイリッシュからなんとも非常識なウイスキーが誕生しました。

アイリッシュウイスキーといえば、ウイスキーの原点でありジェムソン、ブッシュミルズ、カネマラとウイスキーの歴史を牽引してきたと言っても過言ではない蒸留所が多くあります。

アイリッシュウイスキーの特徴はピーティーさがなくモルト感溢れ芳醇な味わいが特徴です。

その中から、なんとトロピカル感溢れるBUSKERが登場しました。 そして、価格帯も2000円台と非常にコストパフォーマンスがよく台湾の名ウイスキーであるカバランさえも連想させるようなトロピカル感が特徴です。

原点はロイヤルオーク蒸溜所

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バスカーはアマレットリキュールで有名なディサローノがロイヤルオーク蒸留所で製造したウイスキーです。

ロイヤルオーク蒸溜所はアイルランドのカーロウで2016年に操業を開始した、非常に若い蒸留所ですが シングルモルト、シングルポットスチル、シングルグレーンの3種類を生産できるアイルランド唯一の蒸留所です。

BUSKER(バスカー)

バスカーにはシングルグレーンウイスキー、シングルモルト、シングルポットスチル、トリプルカスクトリプルスムースの4種類があり日本で輸入販売されている物はトリプルカスクトリプルスムースとなります。

BUSKER トリプルカスクトリプルスムース

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トリプルカスクトリプルスムースはシングルグレーンウイスキー、シングルモルト、シングルポットスチルの3つをブレンドしバーボン樽、マサラル樽、シェリー樽で熟成しています。

香りはカバランを連想させるようなマンゴー、バニラを感じます。味わいは、香りとは打って変わりモルトの優しい甘さ、チョコ、シナモンを感じることができます。

飲み方はハイボールにするとトロピカル感が溢れ、普段飲みにも最適な一本でしょう。

  • おすすめの飲み方:ハイボール、ストレート
  • 平均価格帯:2000円台
  • 容量:700ml
  • 種類:ブレンデッド
  • 地域:アイルランド
  • 度数:40度
  • ボトリング:オフィシャル
  • 蒸溜所:ロイヤルオーク蒸溜所
  • 甘さ:★★★☆☆
  • ピート(スモーキー):☆☆☆☆☆
  • ボディ:★★☆☆☆
  • バランス:★★☆☆☆

スペイサイドのシングルモルトウイスキーSPEYBURN(スペイバーン)の紹介

f:id:thewhiskyfreaks:20211124140448j:plain SPEYBURNはハイランドのスペイサイドにあるスペイバーン蒸留所で作られるウイスキーです。

アメリカでは非常に人気が高く「スコッチで」というとスペイバーンが出てくることも珍しくないようです。

日本においても価格帯も3000円台で、入手も容易なことから普段飲みに最適なウイスキーでしょう。

テイスティングノート

スペイバーン10年のテイストはしっかりしたハニーのような甘さ、柑橘系のような酸味、オイリーさがありリッチな味わいが特徴です。 癖が少ないため、ウイスキー初心者がロックでじっくり楽しむ飲み方がおすすめです。

  • おすすめの飲み方:ロック、ストレート
  • 価格帯:3600円
  • 容量:700ml
  • 種類:シングルモルト
  • 地域:ハイランドスペイサイド
  • 度数:40度
  • ボトリング:オフィシャル
  • 蒸溜所:スペイバーン蒸留所
  • 甘さ:★★★★☆
  • ピート(スモーキー):☆☆☆☆☆
  • ボディ:★★★★☆
  • バランス:★★★☆☆

【ウイスキー未経験者向け】初心者に勧めたいおすすめのウイスキー

ウイスキー飲んでる姿ってかっこいいなぁ、美味しそうだなぁと思い飲み始める方も多いと思うのですが「何から始めればいいの?」と右も左も分からない状態だと思うので、ウイスキーの楽しみ方と初心者の方におすすめのウイスキーを紹介します。

ウイスキーの種類を知る

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実はウイスキーには様々な種類があり、それぞれ味や風味の特徴が異なります。

それぞれの特徴を簡単に知っておくとより楽しめるので是非ご覧ください。

www.whiskyfreaks.jp

好きなウイスキーはどれ?

料理と同じでウイスキーも人によって味の感じ方や好みが別れます。まずは想像するウイスキーを選んでみましょう。

スモーキーな香りを感じたい

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ウイスキーは褐色の色をしているので、煙くささや燻製のようなイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?

実際にウイスキーには煙くささの特徴を持った種類も多くあります。 これは製造工程でモルト(大麦)を燻製させる事でスモーキーな香りを出すことができます。 この作り方を得意とするのがスコットランドで中でもアイラ島で作られるウイスキーはスモーキーなウイスキーとして知られています。

まず最初の飲み方としてはソーダ割りにすると、スモーキーな香りが際立ち飲みやすいと思います。

アードベッグ 10年

アードベッグはアイラ島の中でも最も個性的なスモーキーやヨード臭を感じ取れ、コクもあり非常にバランスの良いウイスキーです。

ラフロイグ

ラフロイグはスモーキーさよりも、ヨードくささ、正露丸の臭いと表現される事があります。一口飲むと強いヨード臭の後に爽やかな塩味を感じることができます。

ボウモア

ボウモアはアードベッグやラフロイグよりもヨード臭さという点では控えめになっており、多くの人がスモーキーをイメージするように木を焦がしたような香りが特徴的で、味わいはスモーキーな中に優しいはちみつのような甘さを感じることができます。

甘く飲みやすいウイスキー

ウイスキーに苦手意識がある方や、癖のないウイスキーを楽しみたい場合はハチミツバニラシェリーなどを感じることができるウイスキーから試すと失敗が少ないでしょう。

バーボン樽、シェリー樽などで熟成させる事で、ウイスキーにハチミツやバニラといったテイストが加わります。

ジャックダニエル

アメリカンウイスキーの代表であるジャックダニエルはトウモロコシが多く使われており甘く、癖のないウイスキーが特徴です。 ストレートではより強く穀物感を感じる取る事ができ、ハイボールではパンケーキなどの甘さが広がり初心者におすすめなウイスキーの1つです。

知多

ジャパニーズウイスキーの代表でもある知多は100%穀物で作られており世界的にも珍しいウイスキーです。 ジャックダニエルなどのバーボン(厳密にはテネシーウイスキーとされる)は強い甘さが特徴ですが、知多は甘すぎずどちらかというと爽やかな風味でコクを感じることができます。

最近では流通量が復活し手に入りやすいウイスキーだと思います。

飲み方としては是非まずはハイボールで知多の香りを楽しむのが良いでしょう。

マッカラン12年 ダブルカスク

マッカランはスコットランド産のシングルモルトのウイスキーです。

ウイスキーの完成度の高さはボトルの個性から感じ取れるリッチな雰囲気をまったく裏切らないテイストで、ウイスキー界のロールスロイスとまで言われます。

ワインやシェリー酒を飲まれる方はすぐに、コクのあるシェリーを感じ取れると思います。

飲み方としてはロックがおすすめで、シェリーのリッチな甘さを感じ取れると思います。

まとめ

好みのウイスキーは見つけれそうですか?

ここで紹介したウイスキーはウイスキー自身の個性が分かりやすい物を選びました。

ウイスキーは非常に繊細なテイストがあり、それらの個性を感じ取るには飲み慣れていく必要があるのでまずは個性を確認するところから始めるのが楽しむ秘訣かもしれません。

ワイン樽香るブレンデッドウイスキーAMAHAGAN(アマハガン) World Malt Edition No.2 Red Wine Wood Finish

f:id:thewhiskyfreaks:20210630203203j:plain AMAHAGAN(逆から読むとNAGAHAMA)は滋賀県にある長濱蒸溜所からリリースされたブレンデッドモルトウイスキーです。

アマハガン エディションNo.2はNo1が2018年に販売され、No1との大きな違いは赤ワイン樽で後熟という工程にチャレンジしたことでしょう。

www.romanbeer.com

ブランドメッセージから伝わるチャレンジと期待

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後熟を行うことで同じウイスキーでもまったく異なるアロマを加味する事ができ、ブレンダーの期待するテイストに近づけることができる手法でもあり蒸溜所にとっても重要な技術となります。

その技術はある意味、蒸溜所としてウイスキーを生産し続けるには必須な技術ではあるものの繊細な香りを感じ、表現する必要があるため高い職人技術が試されます。

あえてメッセージとして伝えるアマハガン エディションNo.2には日本を代表するシングルモルト蒸溜所としての大きな期待を感じます。

将来のシングルモルトのリリースに向け、ウイスキー造りにとって最も重要な工程である「ブレンド」に焦点をあて、生み出されたブレンデッドモルトシリーズ「AMAHAGAN」。Edition No.1をベースに赤ワインの個性を活かした後熟にチャレンジしました。

テイスティングノート

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アマハガン エディションNo.2はストレートでは、余韻は長く続きませんが赤ワインのような力強い渋みとアマハガンが得意とするウッディ感を強く感じ取れます。

ロックでは渋みが消え、甘さが強調されます。こちらも余韻は殆ど残りません。

ハイボールでは渋みがかなり抑えられ、熟したブドウを感じることができます。

  • おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハイボール
  • 価格帯:5940円
  • 容量:700ml
  • 種類:ブレンデッドモルトウイスキー
  • 地域:熟成は日本
  • 度数:47度
  • ボトリング:オフィシャル
  • 蒸溜所:長濱蒸溜所
  • 甘さ:★★☆☆☆
  • ピート(スモーキー):★★★☆☆
  • ボディ:★★☆☆☆
  • バランス:★★☆☆☆